リアクション
◇ ◇ ◇ 廿日 千結(はつか・ちゆ)の空飛ぶ箒スパウロに乗った無限 大吾(むげん・だいご)。 「千結、全力で飛べ! 動き回って的を狙われないようにしつつ、相手を撹乱して優位な位置を確保するんだ。息はこっちで合わせるぞ。イコン操縦で耐G訓練は積んでるから、俺に構わず全開で飛ばせ!」 「わかったよ〜。空飛ぶ箒愛好会『スター・オブ・ブルーム』で鍛えた腕前、空飛ぶ箒マスターの称号は伊達じゃないんだよ〜。箒乗り魂が燃えるんだよ〜!」 戦闘機のマニューバの動きを用いて、飛び交う水弾の中を攪乱させつつ回避していく千結。 「あたいのスピードについて来れるかな〜?」 千結は相手の攻撃を横転と機首上げを同時に行い、螺旋を描きながら飛行するバレルロールで回避する。 それにより、敵を振り切った大吾と千結は、キロスがいる場所へ飛んで行った。 ◇ ◇ ◇ 「ぐがぅぎぃがが!」 格闘戦にもつれ込んでいるキロスチームとリコっちチームの数組。 テラーは楽しそうに声援を送っている。 「テラー! ちゃんと止めに入らないとダメじゃないですか。グランギニョルもちゃんと止めて下さいよ」 「ぐぅぅぅぎぁげぃ!」 「エージェント・Tが楽しいなら、わちきはそれでいいかと」 パーシヴァルが止めるように言うも、テラーもグランギニョルも止める様子はない。 「どうしましたの?」 テラーたちが固まっているのに気が付いたバーソロミューもやってくる。 「あ、バーソロミュー。テラーたちがこの騒動を止めないのですよ」 「だって、エージェント・Tは楽しそうなのでありんす」 「がぁごぉ!」 「テラー、わがまま言わないので。いくらなんでも砲撃主である貴公らが水鉄砲を使わず、殴り合いをしているのを止めるのも私たちの役目ですよ?」 「がぁげぅごぎぃ〜」 「テラーが良いと言えば良いのですわ! 我はそれに同意しますわ」 「ダメです! 審判は公平かつ平等に!」 ーーーピピーッ!! 「騎士である私が不正を放置する訳にはいきません! よってあなたたちは失格とします!!」 テラーに激甘なメンバーにパーシヴァルはキツく言って、争っていた数組を失格者エリアへ連れて行った。 |
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