波羅蜜多実業高等学校

リアクション

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汝、氷室　カイ（ひむろ・かい）は、
パートナーの氷室　渚（ひむろ・なぎさ）をイコンに乗った像賊団に人質にされ、
渚を助けるために、殺されるであろう。
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テロリストに金で雇われたイコンに乗った盗賊団……像賊団も、
空京で、同時テロに加わっていた。

氷室　渚（ひむろ・なぎさ）を掴んだクェイルのパイロットが勝ち誇る。
「この女は人質だ！
命が惜しければ我々の言うことを聞いてもらう！」

「乱暴はやめろ！
金がほしいのか？」
氷室　カイ（ひむろ・かい）が、努めて冷静に、像賊団に話しかける。

カイが、虹のタリスマンを見せると、
像賊団にどよめきが上がる。

「これと渚を交換でどうだ」
「ふふ、物わかりのいい奴だ！」

渚をとらえたままのクェイルが、カイに接近するのと同時に、
電撃のごとき速さで、
サー・ベディヴィア（さー・べでぃびあ）が、
光明剣クラウソナスの一撃を放つ。

「女性を狙うとは卑怯な！
我が騎士道にかけて渚もマスターも救って見せます！」

クェイルに隙ができた瞬間、
渚はサイコキネシスでイコンの指を開く。
「我は纏う無垢の翼！」
そのままカイのいる方に、渚は離脱する。

「渚に手を出した罪、その命で償ってもらおう！」
カイが無慈悲に告げると、
次の瞬間、真空斬りでコックピットの中が両断され、
渚を人質にしていたパイロットは一撃で絶命した。

「うわああっ！」
「殺せ！　相手は生身だぞ！」
カイの気迫におののく像賊団は、
歴戦の立ち回りに翻弄される。

「俺達を殺すなどと……そのような未来は叩き潰してやる！
なにより、渚に危害を加えたことを後悔するがいい！」

「私を狙っただけならまだしも
カイを殺そうとするなんて……許せるはずないわよね」
渚の、光の閃刃により、カメラを焼かれたイコンが、
カイの真空斬りを受ける。

さらに、ベディヴィアの光明剣クラウソナスが、
後方から迫る敵を破壊する。
（生前は仕える王を護れなかった……今度こそ護って見せましょう！
私の大切な人々を！）

３人の連携を持って、
像賊団は分断され、
イコンをも砕く一撃を持って、確実に倒されていった。

「やはり所詮は薄汚い賊か。
イコンに乗っていようと、俺達の敵ではないな！」
「カイ、ベディ、今よ！」
渚の支援で作られた隙をついて、
イコンの近くに接敵したカイとベディヴィアが猛攻する。
「渚に手を出す奴は、俺が殺す！」
「私達の怒りを思い知りなさい！」

像賊団が壊滅するのに、そう、時間はかからなかった。