空京

校長室

【蒼空のフロンティア最終回】創空の絆

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【蒼空のフロンティア最終回】創空の絆
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リアクション


シャンバラ儀式場を守れ! 2

黒田 紫乃(くろだ・しの)は、
傍らにいるパートナーの白石 十兵衛(しらいし・じゅうべえ)を見て、思う。
(あたしの冒険は始まったばかりなの。ここで終わる訳にはいかない!)
「十兵衛。
あたしに力を貸して……あたしのパートナーとして!」
「紫乃……!?」
紫乃の言葉に、十兵衛の目が驚きに見開かれる。
これまで、けして、パートナーとして、正式に認めようとしてくれなかった、紫乃が、
初めて、こうして、助力を求めているのだ。

「あたりまえじゃないか。
紫乃が叶えたい願いを、俺も一緒に叶えたい。
その為にこの刃を振るう。
紫乃は俺が守る!」

刀を手に、鬼神力を解放させ、頭に二本の角が生えた姿となり、
十兵衛は、モンスターの群れに立ち向かう。

「は、恥ずかしいこと言わないでよね。
でも、その……!」
(あたしも、うれしかった)
そう、心の中でだけつぶやき、
シングルアクションアーミーで、紫乃がモンスターを狙い撃つ。

「『その……』って、なんだ?」
「つまり、あたしは、十兵衛の背中を守るから!
安心して戦っていいってこと!」
「ああ、わかった。俺も、けして、紫乃を危険な目に合わせないようにする!」

十兵衛の問いに、紫乃が頬を赤らめる。

(そうよ。あたしは、まだ、広い世界を見たい。
そのために、こんなところで倒れないんだから!)
紫乃は決意を胸に、銃を放った。

「儀式場は世界産みの要……壊されるわけにはいかんな」
他方、影月 銀(かげつき・しろがね)も、
パートナーのミシェル・ジェレシード(みしぇる・じぇれしーど)との絆を確かめつつ、
光条兵器のクナイを構えた。

(この銀光のクナイが、
ミシェルと俺の絆の力だ。
これからも、ミシェルと一緒に生きていくためにも、
この世界を滅亡させるわけにはいかないんだ)

「行け!」
光条兵器のクナイを投げつけ、銀が先頭の獣のモンスターを足止めする。
「グアアアアアアアアアアアアアアッ!」
頭に光条兵器が直撃し、モンスターはもんどりうって倒れる。

さらに、周囲には、ゴブリンが変異したような、
気味の悪いモンスターが、取り囲んできていた。

「みんなの祈りの邪魔はさせないよ!
私は、みんなと……銀と生きることを諦めたくないんだよ!」
ミシェルが、剣の結界を展開し、
モンスターを牽制する。
そして、パワーブレスを銀へとかける。
「銀、私の力、受け取って!」
「ああ、ミシェルの力……。
とても強く感じている!」
光条兵器のクナイを再び振るい、銀は敵を切り裂いていった。


「残念だけれど、ここは通行止めだよ」
南條 託(なんじょう・たく)は、
他の仲間たちや、
パートナーの那由他 行人(なゆた・ゆきと)の討ち漏らした敵を、
確実に仕留めていった。

「地味でも確実に一体ずつだねぇ。
そういう役割こそ、僕にふさわしい役目だからねぇ」
(だから、その分、行人たちには頑張ってもらわないとねぇ)
そう、託は、
パートナーの後ろ姿を見守りながら思う。

「俺は、みんなを守ってみせる!
なぜなら、俺はヒーローだから!
俺は、絶対、本物のヒーローに、なってみせるっ!」

ダメージをものともせず、
行人は最前線で戦う。

しかし、やがて、モンスターの数が多くなってくる。
「この程度で、俺達はあきらめたりしない!
誰も、失ったりするもんか!」
救済の聖域を、シャンバラ儀式場に使い、
さらに、行人はセラフィックフィールドを展開する。

「俺は、絶対に負けないっ!」

力を解放した行人の全力の攻撃で、
モンスターたちが次々に倒されていく。
しかし、セラフィックフィールドには制限時間がある。

やがて、その効果が切れて、敵に囲まれていく行人を見て、
託は、魔力解放を行い、
渾爆魔波を放つ。
なぎ倒されていくモンスターの群れを前に、託がつぶやく。
「ここにある希望、君らなんかに奪うことはできないよ」

「ありがとう! いててっ!」
「よく頑張ったねぇ、行人。ちょっと休んでてね」
負傷した行人に、託が言う。

「怪我した人や、戦えない人は、こっちに避難してくださいです!」
ヴァーナー・ヴォネガット(う゛ぁーなー・う゛ぉねがっと)が、
クリエイト・ザ・ワールドを使い、
もふもふなビックゆるスターぬいぐるみ兵隊を出現させる。
「ゆるスターぬいぐるみ兵隊さん、
皆を守ってくださいです!」
ゆるスターぬいぐるみ兵隊は行進し、陣形を組んで、敵の攻撃を防ぐ。

「大丈夫ですか?」
「ああ、ちょっと休んだら、また、戦えるよ、ありがとう」
ヴァーナーに気遣われ、行人はうなずいた。

「降りかかる火の粉は、サンダーバードたちに払ってもらいますわ」
セツカ・グラフトン(せつか・ぐらふとん)が、
召喚獣:サンダーバードを2体呼び出して、
一気に敵を攻撃する。

空中からの敵も、サンダーバードたちの攻撃で、撃墜されていく。

「皆が大好きなんです。
ボクはこの世界も大好きなんです。
だから、守っちゃうんです!」
「私も、ヴァーナーのために、全力を尽くさせていただきますわ」
ヴァーナーとセツカが口々に言い、敵に対峙する。
今までも、いつでも、そうだったように。
ずっと、2人の絆は変わらない。

ヴァーナーたちにより、シャンバラ儀式場に向かう一般人たちは守られる。

そして、他の契約者も連携して、モンスターを倒し、
一行はさらに戦い続ける。