校長室
ハードコアアンダーグラウンド
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第一章 興行前夜 ――興行前日。道場にて。 「……それにしても、よく集まりましたねぇ」 卜部 泪(うらべ・るい)が目を通しているリストは、明日の興行に参戦する参加者名簿。募集から、想像以上の人数が集まり名簿は多くの名で埋まっていた。 「本当に驚きました。10人も集まれば十分だったんですが。それにお手伝いまで」 隣、名簿を覗き込んだ天野翼がぽつりと呟いた。 「お陰でランブル戦とか、お手伝いの方の配置とかで事務の方々が今悲鳴あげてますよ、予想外だって」 「でもよかったですね、払い戻しが無かったみたいじゃないですか」 「はい!」 そう泪が言うと、翼が嬉しそうに頷いた。 ――今回の興行について『所属選手の大半が欠場、代わりに契約者達がリングに上がる』という旨の告知は出していた。 その為、希望者はチケットの払い戻しも呼びかけていた。しかし、払い戻しの問い合わせはゼロ、という驚く結果にあった。 試合形式の変更がなかった事、そして契約者達のバトルを見たい、という者が多かったのが理由だと思われる。 「けどここまで集まるとは思いませんでしたね」 翼が呟く。手に持っていたのは、試合関係者のリストだ。 ◎ランブルマッチ ・参加選手 前田 風次郎(まえだ・ふうじろう) 変熊 仮面(へんくま・かめん) 綾原 さゆみ(あやはら・さゆみ) ソフィア・クレメント(そふぃあ・くれめんと) 師王 アスカ(しおう・あすか) フィーア・四条(ふぃーあ・しじょう) 斎賀 昌毅(さいが・まさき) 巳灰 四音(みかい・しおん) 猪川 勇平(いがわ・ゆうへい) 白鳥 麗(しらとり・れい) ・レフェリー ルーシェリア・クレセント(るーしぇりあ・くれせんと) ルファン・グルーガ(るふぁん・ぐるーが) ・実況、解説 アデリーヌ・シャントルイユ(あでりーぬ・しゃんとるいゆ) 長尾 顕景(ながお・あきかげ) ウォーレン・シュトロン(うぉーれん・しゅとろん) サー アグラヴェイン(さー・あぐらべいん) ◎ケージマッチ ・参加選手 ラルク・アントゥルース(らるく・あんとぅるーす) 国頭 武尊(くにがみ・たける) アレックス・キャッツアイ(あれっくす・きゃっつあい) 椎名 真(しいな・まこと) 鷹村 真一郎(たかむら・しんいちろう) ラルフ モートン(らるふ・もーとん) レティシア・ブルーウォーター(れてぃしあ・ぶるーうぉーたー) セレンフィリティ・シャーレット(せれんふぃりてぃ・しゃーれっと) 楮 梓紗(かみたに・あずさ) 屋良 黎明華(やら・れめか) 鬼道 真姫(きどう・まき) 神崎 荒神(かんざき・こうじん) ・レフェリー リリィ・ルーデル(りりぃ・るーでる) ・実況、解説 ルカルカ・ルー(るかるか・るー) ダリル・ガイザック(だりる・がいざっく) ヴィゼント・ショートホーン(びぜんと・しょーとほーん) ◎ラダーマッチ ・選手 清風 青白磁(せいふう・せいびゃくじ) 小鳥遊 美羽(たかなし・みわ) ソロモン著 『レメゲトン』(そろもんちょ・れめげとん) ルイ・フリード(るい・ふりーど) 九条 ジェライザ・ローズ(くじょう・じぇらいざろーず) 鳴神 裁(なるかみ・さい) クラウディア・マリア・ルナ・カスティージョ(くらうでぃあまりあ・るなかすてぃーじょ) セシル・フォークナー(せしる・ふぉーくなー) アキュート・クリッパー(あきゅーと・くりっぱー) 結城 奈津(ゆうき・なつ) 葛城 吹雪(かつらぎ・ふぶき) ・実況、解説 宇都宮 祥子(うつのみや・さちこ) 冬月 学人(ふゆつき・がくと) ミスター バロン(みすたー・ばろん) ※レフェリー不在 ランブルマッチのレフェリーが2名いる事に関しては、場外判定もある為、ラダーマッチ不在に関しては居なくても試合が進む、と判断した為である。 「ところで、このリザーブ選手というのは?」 泪がリストを覗き込み、首を傾げる。 ◎リザーブ選手 涼介・フォレスト(りょうすけ・ふぉれすと) 典韋 オ來(てんい・おらい) レイラ・ソフィヤ・ノジッツァ(れいらそふぃや・のじっつぁ) グロリアーナ・ライザ・ブーリン・テューダー(ぐろりあーならいざ・ぶーりんてゅーだー) リーラ・タイルヒュン(りーら・たいるひゅん) シュリー・ミラム・ラシュディ(しゅりー・みらむらしゅでぃ) ラクシュミー・バーイー(らくしゅみー・ばーいー) ・予備手伝い補助 瀬山 裕輝(せやま・ひろき) 鬼龍 黒羽(きりゅう・こくう) 夢野 久(ゆめの・ひさし) ルルール・ルルルルル(るるーる・るるるるる) 「私にも解らないんですよね。ここはローザマリア・クライツァール(ろーざまりあ・くらいつぁーる)さんにこのようにリストを記入して渡されまして……明日になればわかる、とのことなんですが」 翼も同様に首を傾げた。 「まあ、明日になればわかりますよ」 「そうですね……本当にありがとうございました」 泪に翼が頭を下げる。 「お礼を言われるのはまだ早いですって。明日、頑張ってくださいね」 「はい!」 力強く、翼が頷いた。