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リアクション
「ガウウウウッッ――ガアアアアアアアアアッ!!!」
「チッ、数が多すぎる」
一斉にケロベロス達は賞金稼ぎ達へ向かってとびかかってくる。
しかし、その数に賞金稼ぎ達は翻弄されているようだった。
「だっ、誰――ぐわああああああああっ!!」
逃げ腰気味だったテンプルナイツ達の方から声が上がる。
テンプルナイツ達の逃げる方向からもケロベロスが向かってくる。
「ひっ!」
血まみれで倒れる司祭をよそに、じわりとケロベロスが近寄ってくる。
そして、すぐに牙を向けて女性のテンプルナイツへと襲いかかる。
「あぶないでふ!!」
そこへ、”龍覇剣イラプション”を構えたリイムが飛び込むと、剣を横凪に振るった。
”絶零斬”が結晶となって群がるケロベロス達を傷つけていく。
それでも倒れないケロベロス達には、宵一と”ラビドリーハウンド”がとどめを指していく。
あっという間にケロベロス達は、討伐された。
§
「で、どうする。マリアを追うって言うなら、この俺が相手をしよう」
宵一は息一つ荒げずに剣を持ったまま、賞金稼ぎ達を睨んだ。
「む、無理だ。あんたと戦うのは。だが、賞金稼ぎにもプライドってもんがある……
だが、どうだここはテンプルナイツに引き渡すかどうか、見極めようと思う」
賞金稼ぎの1人が言うと、意外なことにそれに反対する物は居なかった。
どうやら、先ほどのエリス達の説得が響いているらしかった。
「下らん……我らは行くぞっ!!」
テンプルナイツの長らしき人達は、若いテンプルナイツを連れて奧へと消えて言ってしまった。
「説得……失敗みたいだよ」
「どうしましょう?」
テンプルナイツの説得がうまくいかず、エリス達はため息をついた。
「テンプルナイツ達より先にマリアを捕まえましょう。いくらかはましでしょう」
「え?」
「そうだねぇ、地下水道のマップもあるしいくらか早くマリアに追いつけるかも」
クナイと北都の提案を聞いたエリス達はきょとんとしたまま北都が見せてくれた”銃型HC弐式・N”をのぞき込んだ。
それは、地下水道の最奧までのルートを示していた。
それは唯一、手に入る地下水道のマップだった。
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