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ワールドガイド

パラミタの自然と文明

text:砂原かける

パラミタの自然や文明の特色をご紹介します。

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シャンバラの地理

シャンバラはパラミタ大陸西南部に広がっている地域の総称です。
古王国シャンバラの領土の中心となる地帯で、各地に当時の遺跡が眠っています。
パラミタに作られた学校があるのもシャンバラ地方です。

イルミンスールの森
シャンバラ最大の森林地帯です。名前にある通り、世界樹イルミンスールがこの森のヌシです。
森は年々広がっており、あと千年もすれば荒野の大部分が森になるかもしれません。
意外な事に、5000年前に古王国が滅んだ時には、森も枯れてしまったようですが、現在では鬱蒼とした森に戻っています。
奥地には巨大な動植物が生息しており、危険な場所となっています。
ジャタの森
シャンバラと隣国カナンの間に広がる森林地帯です。
ジャタ族と総称される、さまざまな蛮族が住んでいます。奥地には、未発見の遺跡や種族が存在するようです。
シャンバラ大荒野
シャンバラ地方の中央をしめるのがこのシャンバラ大荒野です。岩や石が多く、植物はまばらに生えているだけです。遊牧民や、野盗となった蛮族が放浪しています。
今でこそ人口の少ない荒地ですが、古王国期には緑広がる豊かな平野で、その時代の遺跡が各地に残っています。
アトラスの傷痕
シャンバラ大荒野の中央付近に存在する巨大な火山です。
パラミタ人は火山からあふれ出る溶岩を、浮遊大陸を支える大巨人アトラスの体から流れ出る血だと考えており、この呼び名がついています。
火山の周囲は砂漠化しており、パラミタでも特に殺風景な場所です。また、火山はドラゴンの住処としても知られます。
アトラスの傷跡の麓にはかつて、古王国シャンバラの首都であった王都シャンバラが存在していました。
パラミタ内海
パラミタ大陸の中央付近には巨大な内海が存在します。パラミタ人にとって海といえばこの内海を指します(内海と呼んでいるのは主に地球人です)。
シャンバラでは長い間、遠方を行き交う船の姿がたまに目撃されるだけで、港を訪れる船はめったにありませんでした。
シャンバラは見捨てられた土地だったのです。
しかしシャンバラ王国が建国してからは、シャンバラを訪れる船も増えてきました。
内海交易がさらに盛んになるかどうかは、今後の各国の情勢に左右されるでしょう。
トワイライトベルト
地球とパラミタの境界が、トワイライトベルトです。ふたつの世界が合体する前は、存在しなかったものです。
現在のトワイライトベルトはシャンバラ地方の真ん中、ちょうど東シャンバラ王国と西シャンバラ王国を分けるように存在しています。
以前は北西から南東に走っていましたが、2020年にシャンバラ女王が復活した際に、西北西から東南東へとズレました。
今後、シャンバラやパラミタに何か大きな変化があった際に、トワイライトベルトはまた移動するかもしれません。
トワイライトベルトから地球側の地帯は、パラミタ大陸でありながら、地球の太平洋上に露出している部分です。
地球とパラミタでは、太陽や月、星などの大地を照らす天体は別物です。
ただ地球に露出している西シャンバラでは、本来のパラミタの太陽や星ではなく、地球上の太陽や星が空に輝いています。
そして両世界の境界であるトワイライトベルトでは、昼間でも薄暗い状態です。
基本的にシャンバラの住民は、あまりトワイライトベルトには近づきません。
不気味がったり、単純に日当たりが悪いので避けている為と、またベルトが通る地帯の多くがもともとが無人の荒地であった事があげられます。
そのように人目が少ないので、反社会的な組織がトワイライトベルトに隠れ家を置く事もあるようです。
東西シャンバラの違い
2020年にシャンバラ地方は、東シャンバラ王国と西シャンバラ王国という、ふたつの国家として独立を果たしました。
両国の国境は、おおまかにトワイライトベルト沿いです。
なぜなら、トワイライトベルトを境いに地球側である西シャンバラでは、地球産のミサイルによる核攻撃が可能になったからです。
核弾頭による攻撃が行なわれれば、例えば帝国最強を謳われる龍騎士であっても無事では済まないでしょう。
その為、エリュシオン帝国がアムリアナ女王を「保護」して、シャンバラに恭順を要求した際、西シャンバラは地球の核の傘に入る事で、帝国の影響を遠ざける事ができました。
もっとも、女王の身柄を帝国に押さえられている以上、真の独立とは言いがたい状態でした。
また、ツァンダやヒラニプラなど西側の都市は元々、地球との協力に積極的でしたが、タシガンやヴァイシャリーなど東側ではシャンバラ人による独立を重んじていた、という土壌もシャンバラの東西分割に影響を与えました。
最近では建国の為に協力しあい、関係は良好だった首長家と各都市ですが、歴史的には覇を競ったり、暗闘を繰り広げていた時期もありました。
またシャンバラの民は、国も持てない蛮族として諸国から軽んじられ、時には虐げられてきました。
その後、シャンバラ建国が成されると東シャンバラは帝国の手を離れ、西シャンバラと一つの国になりましたが、東西シャンバラは行政区分として現在も残されています。
ヒラニプラ鉄道
かつてはパラミタ全土に道路網が張り巡らされ、鉄道網が敷かれていたと考えられていますが、 かつての鉄道が現存するのはヒラニプラ周辺から空京までとなっています。 ヒラニプラで生産された機械は、鉄道によって空京まで運ばれるのです。
シャンバラ・レールウェイズ
現在、ヒラニプラからヴァイシャリー湖南を繋いでいる鉄道です。
パラミタ内海で見つかった魔列車が修理されて運行しています。
運営の中心は御神楽環菜で、エリザベートやラズィーヤも資金面や修理のためのアダマンタイト精製等で協力しています。
いずれはシャンバラの主要都市を結ぶ計画のようです。
行楽シーズンには特別仕様列車が走る事もあります。
シャンバラ刑務所
シャンバラ大荒野にある刑務所です。
五千年前の古王国の頃の巨大な牢獄を改造して今もなお利用されている施設で、最近、建てられた新棟(通称パラ実プリズン)と五千年級の囚人も収容されている古王国時代の牢獄の二つに分かれています。
パラ実プリズンはキマクからほど近い場所にあり、本棟であるシャンバラ刑務所とは同じシャンバラ大荒野でも距離が離れています。
シャンバラ刑務所所長はマイケル・キム大佐で、パラ実プリズンの所長はジャスティシアの南門 纏(なんもん・まとい)です。
シャンバラ刑務所の最地下には、2021年に地球とパラミタを滅ぼそうとしたウゲンの遺体などが厳重な警戒態勢で管理されているといいます。
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シャンバラの主要都市

シャンバラ地方には、多くの町や村があります。
その中でも、特に規模が大きい主要都市は、9つあります。
そのうちの6都市、ツァンダ、ヒラニプラ、ヴァイシャリー、ザンスカール、タシガン、キマクは、シャンバラに古くからある都市で、それぞれシャンバラ女王の血を引くと言われる首長家が治めています。
一方、空京、葦原島、さらに地球側の都市であるものの天沼矛で空京と繋がる海京は、最近になって作られた都市です。
これら9つの都市にはすべて、シャンバラ開拓を担う学校が存在しており、各都市でも重要な施設となっています。

空京

空京

Illustrator:KOTA

シャンバラ王国の首都で、現在も開発が続いている人工都市です。
空京島という島にあり、浮遊大陸本土とはヒラニプラ鉄道の鉄橋で繋がっています。
地球とパラミタの接点であり、代王高根沢理子(たかねざわ・りこ)がいるシャンバラ宮殿には、起動エレベーター天沼矛(あめのぬぼこ)があります。
このエレベーターは地球上にある都市、海京に通じており、両世界の物流の大動脈となっています。
天沼矛を備えたシャンバラ宮殿は、地上三百階の超高層建築物であり、その巨大な塔は大都会空京の象徴ともなっています。
地球人の入植が始まるまで、この場所は、ゆる族が集まる「ゆるヶ縁村」と古代遺跡しかない辺ぴな島でした。
2014年に空京と改称され、シャンバラ開拓の拠点として開発される事となりました。
地球の技術とシャンバラの魔法の両方をあわせて、空京は他に類を見ない速さで、大都市に生まれ変わりました。
また空京周辺には、空間をパラミタであると同時に地球といえる状態にする特殊な結界が張られています。
そのためパートナー契約を結んでいない地球人であっても、パラミタから拒絶される事なく、空京に滞在できます。

ミス・スウェンソンのドーナツ屋
空京にあるドーナッツ屋で、通称『空京ミスド』と呼ばれています。
冒険好きな学生が集まるお店で、冒険の情報が集まることでも有名です。
かつてはミルザム・ツァンダ東京都知事(踊り子シリウス)がステージで踊ったこともあり、美味しいドーナツとコーヒーが評判だったり、店員の制服がかわいかったり、と契約者の間では、何かと有名なお店となっています。
オーナーはヨハンナ・スウェンソンという地球人で、コーヒー1杯、ドーナツ1個で長居する学生も温かく迎えてくれる若い女性です。
パラミアン
空京にあるスパリゾートです。
何種類ものプールやレストラン、カフェ、マッサージなどなどがあり、一年中南国リゾート気分が味わえるため、家族や恋人、友人同士などで賑わっています。
ただ、なぜかテロリストに襲われやすいようです。

ツァンダ

ツァンダ

Illustrator:ユウヘイ

タシガン空峡に面し、整備された空港を備えた都市です。ツァンダ周辺は平野部で、街の周囲には田園風景が広がっています。
古王国時代の飛空艇が比較的多く残っており、古くから交易が盛んな貿易都市です。
空京ができるまでは、シャンバラでもっとも栄えている都市でした。
守護天使の一族、ツァンダ家が首長となっています。ツァンダ家の娘ミルザム・ツァンダは、女王候補にも選ばれていました。
蒼空学園があるのもツァンダです。創設者である御神楽環菜はオンライントレードで学園創設の財を成した為、商業都市ツァンダの商人からも高い支持を得ていました。
またツァンダでは新しい技術として、地球の技術の取り込みが積極的に進められています。

獣人の村
契約者の開拓によって生まれたツァンダ東の森にある村です。
もともとその近くに獣人の住む村が、ある事件で村は崩壊・村人は離散。そこで2021年夏、契約者を募って近くに改めて村が作られました。
雑貨屋ウェザー
ツァンダ郊外にある雑貨屋で、看板娘のサニーを中心に兄弟三人で営んでるお店です。
お店は小さいながら、店内には様々な商品があり、中庭では催し物をよくするようです。
洋菓子店シャイン・マロウ
ツァンダ郊外のあまり利便が良くない場所にある洋菓子店です。イートインスペースはありません。
主な商品は、マカロンやクッキー、パウンドケーキ等。贈答やおもたせ向けに、詰め合わせ商品もあります。
子供や女性に人気が高く、また、季節ごとの商品にもこだわっているようです。
立地が良くないので、材料の仕入れには苦労しているようです。

ヒラニプラ

ヒラニプラ

Illustrator:KOTA

山岳地帯にあり、機晶都市とも呼ばれています。
ヒラニプラ家は機晶姫の製作と修繕で名高く、さまざまな機械産業と鉱業が発展しています。
街は一見、地球の工業地帯や基地を彷彿とさせる景色です。
ヒラニプラではあまり地球の技術製品に抵抗を感じる者はおらず、むしろ熱心に研究したい技術者や職人が多いようです。
周辺には大廃都と呼ばれる古代遺跡があり、ここで発掘した武具や機晶姫の残骸を持ち帰って、ふたたび機能するよう作り直すのです。
また空京との間にヒラニプラ鉄道という鉄道が通り、物資輸送の要となっています。
ヒラニプラには、シャンバラ教導団の本校が置かれています。

ヴァイシャリー

ヴァイシャリー

Illustrator:KOTA

東シャンバラの中心となっているのがヴァイシャリーです。
そのため、東シャンバラ代王セレスティーナ・アジュアも、普段はヴァイシャリーにいます。
闇龍復活の際には被害を受けましたが、帝国の援助により急速な復興を果たしました。
また、シャンバラが東西に別れていた頃、帝国の支配を受けていた名残でエリュシオンの魔術を教える魔法院など、帝国の施設も置かれています。
ヴァイシャリーの街は周囲を湖で囲まれた島にあり、シャンバラでもっとも風光明媚な土地として知られています。街中を水路が縦横に走り、その上をゴンドラが行き交っています。
工業や農業はあまり発達しておらず、街を支える産業は交易です。
街の地下には古王国の離宮が封印されており、ヴァイシャリー家はシャンバラ王家にもっとも近い家系とされています。
それだけに家柄や血筋、しきたりなどを重んじる貴族も多く、なかには地球人の手を借りることに疑問を持つ者もいます。
ヴァイシャリーにはお嬢様学校である百合園女学院があり、各地から良家の子女が集っています。

ザンスカール

ザンスカール

Illustrator:田中 健一

ザンスカールはイルミンスールの森の中にある森林都市で、自然の樹木をそのまま活かした造りとなっています。
自給自足が基本で、他の都市に比べると閉鎖的です。
世界樹イルミンスールを守護する有翼種のヴァルキリーが主な住民で、街を治める首長家ザンスカール家も有翼種のヴァルキリーです。
そのため重要な施設は高い樹の上にあり、ヴァルキリーや守護天使のように空を飛ぶ能力がなければ、ザンスカールで暮らすのは難しいと言われています。
イルミンスール魔法学校があるのも、このザンスカールです。

共存都市イナテミス
イルミンスールの南東にあります。
当初は地方の小さな一都市でしたが、様々な異変や精霊との交流、帝国、そしてザナドゥとの戦いなどを経て、現在は大きく変貌を遂げつつあります。
かつては他国との交易が行われていた痕跡もあり、国外との交易が活発になればより一層の賑わいを見せることは間違いないでしょう。
現在、街はかつての旧イナテミス市街に加え、旧市街を囲む3つの精霊の都市、そしてウィール遺跡と氷雪の洞穴とにより構成されています。
また、精霊の都市や龍・ニーズヘッグの殻や鱗を仕込まれた多数のゴーレムやガーゴイル(普段は土木作業等に従事)により国境の町に相応しい堅牢さを誇っています。
中心部には平和の象徴としてイナテミス精魔塔がそびえ立ち、市街には魔法学校を中心とした契約者達の援助により複数の施設が建設されています。
例えば、イナテミス市民学校では、市民へ一般教養を教えている他、魔法学校生徒の一般教養の補完にも利用されています。
街には元々の住民に加え、イルミンスールと契りを交わした精霊達、先の戦いの後に残留した帝国の旧第五龍騎士団、また、ザナドゥから移住を希望してきた魔族も居住しています。

タシガン

タシガン

Illustrator:田中 健一

パラミタ大陸本土ではなく雲海に浮かぶ島にある都市で、気流のためか常に謎めいた霧で覆われています。
首長家であるタシガン家は吸血鬼の一族で、古くからシャンバラ女王への変わらぬ忠誠を誓ってきました。
また住民の多くが地球人に対して不信感を抱いており、しばしば排斥運動を起こしていました。
しかし最近になってタシガン家の当主アーダルヴェルトは地球人の少年ウゲンに自らの地位を譲ってしまうということがありました。
特別な力を持つウゲンこそが因果律を操り、5000年前に吸血鬼を「作り出した」始祖だったためです。
その後、ウゲンとアーダルヴェルトが逝去すると、ラドゥ・イシュトヴァーンがタシガン領主に就任しました。 未だ閉鎖的な土地ですが、ツァンダとの交易では絵画や彫刻、衣類などが輸出されています。
また、薔薇の学舎はここにあります。

シャンバラ国軍タシガン駐屯所
市街地でも、物資運搬の面から空港に近い位置にある駐屯所です。
貴族の城や屋敷をいくつか買い上げ、それらを繋げて作られているため、華やかで重厚な外観をしています。
大使館の様に来賓をもてなす施設もあり、タシガンの見所の一つでもある美しい薔薇園を備えています。
黒薔薇の森
タシガン領主の館、タシガン宮殿の向かいに広がるタシガンの森の奥にある森です。
その森の奥には、ウゲンが眠っていた墓所があります。
密楽酒家
タシガン空狭の沿岸、港町カシウナから小型飛空艇で半日ほどの島にあるエスニックな酒場です。
空賊たちの間では有名なたまり場で、仕事の斡旋や仲間集めを目的に訪れる者も居ます。
ならず者から義族まで、実に様々な者が集まりますが、『蜜楽酒家』はタシガン空峡の空賊たちにとって中立地帯とされ、店内での争いはご法度となっています。
何故そんな決まりを守るのかと聞くと、彼らは一様に『蜜楽酒家』の女将【マダム・バタフライ】の名を挙げます。
女将は面倒見の良い40代前後のふくよかな婦人です。

キマク

シャンバラ大荒野最大のオアシス地帯で、遊牧民を取りしきるキマク家が居を構えています。遊牧民は年に一度はこの近くを通るため、シャンバラ大荒野の中では栄えている場所です。
大荒野の住人は蛮族、ヤンキー、カツアゲ団、首狩り族、馬賊など、種々様々ですから、市が開かれるなどして大勢の住民が集まると、オアシスはカオスな雰囲気に包まれます。
この地でよそ者がやっていくには、腕っぷしか頭脳、または運が必要になるでしょう。
キマク・オアシスから少し離れた荒野には波羅蜜多実業高等学校跡地が残されており、ドージェを崇拝する巡礼者は、彼が死してなお、この地を訪れています。
地球出身のパラ実生の多くは、キマクに下宿しています。
キマク商店街
かつて、ドージェ信仰のメッカとして栄えていた商店街です。
一度は、チーマー軍団のリーダー、蓮田レンのパートナーであるミゲル・デ・セルバンテスの立ち上げた【首領・鬼鳳皇(どん・きほうてい)】によって手痛い経済的打撃を受けましたが、多くの契約者の活躍によって持ち直す事が出来ました。
商店街の経営者達は、古くからの荒野の住人であり、かつては略奪してきた品を物々交換する事で生計を立てていましたが、現在では貨幣を用いた商売を営み、パラミタトウモロコシなどの農作物を育てています。
農作業にはパラ実イコンを導入しており、種モミの塔のイコン工場で生産されたイコン用農具が使用されています。
ドラゴン牧場
元エリュシオン帝国第七龍騎士団のヴァシリオスが経営している牧場です。
近年のパラミタでは減少傾向のドラゴンやワイバーンを真近で見ることが出来ます。
シャンバラ大荒野はドラゴンの育成に適している場所であるため、育ったドラゴンの一部はエリュシオン帝国に買われていきます。
幼いドラゴンやレアなドラゴンは闇市で高く売買され、ドラゴン牧場を狙う盗賊は後を絶ちません。

葦原島(あしはらとう)

空京同様にパラミタ大陸本土ではなく、雲海に浮かぶ島です。
シャンバラ地方の西、空京から見て北西に位置します。空京との間には定期航路があり、飛空艇で渡れます。
もともとは田舎で、住民も少数しかいない島でした。
しかし2020年に、マホロバから葦原明倫館が移転してきた事で、一気に都市として整備されました。
明倫館には葦原城という城がある事から、学校周辺の街は城下町と呼ばれています。
また、明倫館にはマホロバの葦原藩からやってきた軍勢一万人も駐留しています。
彼ら明倫館の生徒や兵士を相手とする商売や長屋などで、葦原島はかつてない賑わいを見せています。
なお、葦原明倫館の移転にかかった多額の費用は、アメリカ合衆国が特別な金融商品を売り出して、なんとか調達して資金提供しました。
これは明倫館総奉行のハイナ・ウィルソンが、アメリカでも代々大統領を輩出している名門の家柄だったからこそ可能だったのでしょう。
現在、葦原島ではマホロバの文化と、それをアメリカ風に解釈した文化が融合して、シャンバラでも異国情緒が漂う街となっています。
島の東部に葦原明倫館があり、中央部には妖怪の山があります。
妖怪の山
葦原明倫館の西、島の中央部にある、その名の通り妖怪たちの住まう山です。
しかし、中には妖怪の他にも妖怪のきぐるみを着たゆる族や変わり者の人間、幽霊や仙人、果てには宇宙人までもが住んでいるとの噂があり、彼ら独自の生活文化が形成され、時に喧嘩などしながらも共に仲良く暮らしているといいます。
山の正式名称はきちんとあるのですが、いまや通り名の『妖怪の山』の方が定着しており、地元の人でさえ正式な山の名を言える人はほとんどいないようです。

海京(かいきょう)

2020年に完成した、日本のメガフロートです。
パラミタ大陸が地球に現れた地点の直下である、太平洋上に浮いています。
始めからそこで作られたのではなく、まず日本で各パーツを建設してから、現在の位置であるシャンバラ直下まで船で曳航され、そこで巨大海上島として接合されました。
海京にはシャンバラに通じるエレベーター「天沼矛(あめのぬぼこ)」があり、地球‐シャンバラ間の流通拠点となっています。
このため海京は、色々な意味でパラミタにもっとも近い地球上の都市です。
また、流通の大動脈である天沼矛を守るために、天御柱学院が海京に移転してきました。学院ではイコンによる防衛活動の他、イコンのパイロットや整備士の養成も行なっています。
天御柱学院は基地としての役目を担い、人工島の多くの面積を占めています。
海上都市である海京に住むのは、ほとんどが天沼矛か天御柱学院の関係者です。また世界各国から、政府や企業で流通に携わる人々が、仕事のために訪れています。
そうした人々に向けた商業施設や娯楽施設もあり、陸から運んできた土を敷き詰めた公園も作られています。
もっとも天御柱学院の生徒などは、天沼矛に乗って空京へ遊びに行ってしまうようです。
極東新大陸研究所の海京分所
ロシアのウラジオストクに本部をおくパラミタに関する研究機関です。
海京分所の設立は2020年からで、現在ある支部の中では一番パラミタに近い場所、いわば研究の最前線となっています。
場所柄、イコンや超能力・強化人間に関する研究が盛んで有名ですが、中にはパラミタの資源や語学、文化といった社会学的なものを研究する地味な部署もあります。
日夜、『パラミタという世界が、いかに地球にとって益になるか』を研究しています。
新たな発見を受けて、新部署や研究チームができる事も多いようです。
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シャンバラ地方に住む知的種族

パラミタには人間以外にも知的種族が住んでいます。こうした知的種族はまとめて「人」とされています。
ここでは特にシャンバラに住んでいる知的種族について紹介します。
人間は適応力が高く人数も多いため、シャンバラに限らずパラミタの各地に住んでいます。
葦原明倫館が移転してきてからは、マホロバ人との交流も盛んになってきています。

  • ヴァルキリーと守護天使は古王国の文明を残そうとしているため、都市部に住むものが大部分です。反対にゆる族とドラゴニュートは荒野に住んでいます。
    それ以外の種族は数が少なく、特定の都市に集中していたり、各地を放浪していたりします。
  • 機晶姫はヒラニプラで作られています。多くは都市部に住んでいますが、待遇は街によってさまざまです。
    機晶姫に知性があることは広く認められていますが、魂を持つかどうかは意見がわかれています。
  • 魔女は不老不死であると言われ、地球にも住んでいました。数は少なく、定住せず放浪を繰り返しているものが多いとされます。
  • 剣の花嫁は普段はどこかで眠りについていて、自分の守護する光条兵器を使うにふさわしい人物が現れると姿を見せます。まれに遺跡で眠っている剣の花嫁が発見されます。
  • 吸血鬼の多くはタシガン周辺に多く住んでいます。地球にも少数住んでいるようです。
    5000年前に女王が死亡した際、不老不死となって女王の復活を待つ為に、人工的に魔族化したのが吸血鬼の始まりのようです。
    また吸血鬼を含めたタシガンの知的種族の多くは魔族と呼ばれています。魔族はナラカから上がってきて間もない種族と言われ恐れられています。
  • 悪魔と魔鎧はザナドゥの種族です。ザナドゥは古王国の女王によって封印されましたが、最近になってその封印が緩み、若干ながら行き来が可能になったようです。
  • アリスは魔族の一種です。「妹的な純真無垢の存在」を求める心を具現化させた夢魔であり、その対象となる人物に付き添っています。
  • ハーフフェアリーはヴァイシャリーの北に、集落を作って住んでいます。かつて人間と妖精を掛け合わせて人工的に作られた種族と言われています。
  • 獣人は、ジャタの森に住むジャタ族の一種族です。古王国期に、人と獣を掛け合わせて作られた戦闘種族だという説があります。
    多くはジャタの森で暮らしていますが、好奇心から集落を出る者もいます。中には、自分が獣人だと気づいていない者もいるようです。
  • 地祇(ちぎ)は都市や山、森、川などの精霊です。特に理由がない限り、それぞれが司る場所に住んでいます。不老不死で、肉体が滅んでも精神は滅びません。
  • 精霊は光輝、闇黒、炎熱、氷結、雷電のうち、どれかの属性に秀でた性質を持つ種族です。
    その性質ごとに、それぞれが小規模な縄張りを作って生活しています。不老不死で、肉体が滅んでも精神は滅びません。
  • 魔道書は人の姿も取れますが、実体は書物などの情報記録メディアです。
  • 英霊は、地球で死亡した英雄や偉人の魂が150年以上をかけてナラカを上り、パラミタに復活したものです。
  • 強化人間は、人工的な手術によってパラミタ化された地球人です。契約しなくてもパラミタに拒絶されません。
    彼らは入植の為に手術を受けて、シャンバラにやってきています。
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古代シャンバラ王国

シャンバラ古王国とも呼ばれます。
5000年前までシャンバラ地方に栄えていた古代王国で、高度な文明を持つ大国でした。
しかし内乱によって滅亡し、以後5000年の間、シャンバラ地方にはパラミタでは国と認められない小規模な都市が残るのみで、統一国家が作られたことはありません。
しかしシャンバラ人にとって、王国復興は長年の夢でした。
首長家が治める各都市はシャンバラ王国を復活させようと、たがいに覇を競ったり、手を組んだりしてきましたが、王国再興が実現する事はありませんでした。

実際の古代シャンバラ王国がどのようなものであったのかは、現在でもまだ定かでありません。
しかし伝承や遺跡、復活した者の記憶などから、次のようなことがわかっています。

  • シャンバラ王国代々の統治者は女王で、絶対王政でした。特に最後の女王アムリアナ・シュヴァーラは、歴代女王の中でも強大な力を持っていたようです。
  • シャンバラ女王は神であり、国家神です。
  • 女王は軍隊の最高指揮権、議会における第一発言権と拒否権、さまざまな役職の任命権を持ち、同時に宗教的最高権威者であるとされていました。
  • 女王は善政を敷いたことで知られ、臣民からも慕われていました。にもかかわらず内乱で滅んだのは、エリュシオン帝国や奸臣の暗躍があったからと言われています。
  • 古王国の首都は「王都シャンバラ」と呼ばれる大都市で、パラミタ最高の繁栄を誇っていたそうです。
    王都シャンバラは現存していませんが、現在の大火山アトラスの傷痕の位置にありました。
  • 古王国全体に交通網が張り巡らされており、「すべての道はシャンバラに通ず」とも言われていました。 外国との交流も盛んで、パラミタ内海には多くのシャンバラ行きの船が行き交っていたようです。
  • 古王国の文明は非常に発展しており、現代では解析不明な様々な遺物が発見されています。
  • 古王国では法令や度量衡などの制度も整備されました。現在の都市国家で使われている各種制度は、当時のものが元になっています。
  • 身分制度として貴族と市民の区分がありました。大きな功績を挙げたものは叙勲され、騎士となることができました。騎士は女王直属であるとされていました。
    王国滅亡後こうした制度は形を変えて残り、貴族や領主が騎士を名乗っています。このため名目上は今でもほとんどの貴族が女王の臣下ということになっています。
  • 古王国では、守護天使とヴァルキリーが貴族として特権階級にありました。そのため古代のシャンバラ宮殿や貴族向けの施設は、空中にあったり、高い場所に出入口がありました。
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