リアクション
60. みなさんへの二度めの伝言
古森あまねです。かわい家事件の思い出を振り返るのも、そろそろ終りです。
あの日、くるとくん、あたしと一緒に継承式の会場にいたみなさんへ、今回の事件記録終了前の最後の伝言をしたいと思います。
ご存知のように、歩不さんに押されて舞台から転落した麻美さんは、みなさんが用意していた、光学迷彩で姿を隠した巨大熊や、巨大甲虫のおかげで、ことなきを得ました。
さて、うちの探偵小僧へのいましめのためにも、あたしが今回の記録のタイトルにしようと思っている「少年探偵の失敗」の結果が、歩不さんの犯行という形で、いまみなさんの前に、再び示されました。
くるとくんも含め、あたしたち全員が、かわい家到着時の朝のあいさつから、歩不さんに対して感じていたけれども、その正体をはっきりとつかめなかったもの。
それって、なんでしたっけ?
麻美さんの双子の兄さんで、死神の正体だった歩不さんって、何者でしたっけ?
記録の途中でたびたび語りかけて、すいませんでした。
一緒に冒険していて、みなさんは、とても素敵でした。
また、お会いできる日を楽しみにしています。では、「少年探偵の失敗」最終章をご覧ください。