空京

校長室

選択の絆 第二回

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選択の絆 第二回

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エギル・ソールズを追え 2

仲間たちのおかげで、
エギルの配下のゴーレムを打ち倒し、
契約者は、エギルの元へと迫る。

さらに、現れた、ゴーレムと夢魔の群れに対し。

(エギルさん……ソウルアベレイターを目指す者として、
止めてあげなきゃ……だよね)
ネーブル・スノーレイン(ねーぶる・すのーれいん)は、
パートナーのカッパのゆる族、鬼龍院 画太郎(きりゅういん・がたろう)とともに、
光学迷彩で姿を消して待ち構えていた。

事前に、仲間たちに、画太郎は、
筆と紙を持って、筆談で伝えていた。
『今日集まった皆さまに魔法使いは相当数居るでしょう……
皆さまの力、お借りしたい所存でございます。
なに、俺はかっぱ執事……魔法使いの背を守る者……ですよ』

「がーちゃん……うん、宜しく……お願いします」
「くぁっぱぁ!」
ネーブルに頭を下げられ、画太郎は奮起した様子で言っていた。

「来た!」
「かっぱー!」
ネーブルの我は射す光の閃刃で、
ゴーレムたちが攻撃を受け、
夢魔に向かっては、画太郎が機関銃を乱射する。

「ふん、小癪な真似を。
エリザベートを包囲しろ!」
エギルの命令で、さらに、配下のゴーレムと夢魔たちが、
エリザベートを取り囲もうとするが。

「させないよ!」
五月葉 終夏(さつきば・おりが)が、
グラウンドストライクを放ち、ゴーレムを弾き返す。

「皆、頑張れですぅ!
私は、エギルをぶっ飛ばしてやるですぅ!」

「ありがとう。エリザベート校長!」
エリザベートの言葉に勇気づけられて、
終夏が、さらに攻撃を重ねる。

「こういう時こそ校長の掛け声はやはり良いものだな。
うむ、私もより一層やる気が出て来たよ」
ニコラ・フラメル(にこら・ふらめる)も、
アルテミスボウで、夢魔の群れを射ていく。

ゴーレムと夢魔が次々倒されていく中、
エギルは、不敵な笑みを浮かべた。
「ふん、この程度でいい気になるなよ」

「それはこっちの台詞です!」
ザカコ・グーメル(ざかこ・ぐーめる)が、
エギルから守るように、エリザベートの前に立ちはだかり、宣言する。
「これ以上校長やイルミンスールに付き纏わせる訳にはいきません……そろそろ決着をつけましょう!」
パートナーの強盗 ヘル(ごうとう・へる)も、
機晶スナイパーライフルで夢魔たちを撃ち落とす。
「ロゴスだかロハスだか知らねえが、
これ以上うろちょろさせる訳にはいかないからな、
きっちり今回で決着を付けてやるぜ」

「エリザベート校長。
私たちのサポートを受けとってくれ」
涼介・フォレスト(りょうすけ・ふぉれすと)も、
エリザベートをかばいながら言う。
(いくらエリザベート校長がやる気でも一人だけは無理だ。
アーデルハイト様の特訓を思い出して、
今こそ、私たちがサポートしなければ)

「邪悪なる者に聖なる裁きを!」
ヴァルキリーのクレア・ワイズマン(くれあ・わいずまん)は、
セラフィックフォースで力を解放し、
熾天使の焔を手に、
戦場を翔けぬけるがごとく夢魔にはエアリアルレイヴを、
ゴーレムにはタービュランスを放つ。

「アーデルハイト様ニウムが足りないからイライラします。
その代わりと言ってはなんですが、
エギルをぶっ飛ばして差し上げます!」
風森 望(かぜもり・のぞみ)が、
まずはエギルの配下を相手にするため、
パートナーのノート・シュヴェルトライテ(のーと・しゅう゛るとらいて)に、
パワーブレスを行う。

「遠距離からの攻撃も対処は考えておりますわ!
銃撃隊ポムクルさん! 出番ですわよ!」
夢魔を相手取るノートは、
天空の衣に潜ませている柔らかポムクルさんに命じる。
「なのだー!」
たいした力はないが、夢魔を多少は動揺させられたようだ。

煌剣レーヴァテインと七輝剣を手に、
黎明をもたらす天馬に乗って、
ノートは戦乙女らしく戦場を駆ける。
「さぁ、かかってらっしゃいな!」

こうして、契約者たちの手で、
ゴーレムと夢魔が退けられる。

「ついにおまえの番ですぅ、エギル!」
やる気満々で指さすエリザベートに、エギルは嘲笑を向ける。
「ふん、この程度で勝った気になるなよ」
「いつまで、そんなこと言っていられますかねぇ!」

エリザベートとの会話で、エギルが一瞬の隙を見せた時、
ザカコは、
ポイントシフトによる高速移動から疾風突きによる渾身の一撃を狙う。
「その隙……逃しません!」
そして、マレフィキウムで、
エギルから力を奪い、エリザベートへと流し込む。
「こんな事もあろうかと、アーデルさんから授けられていた秘術です!
その力、貰い受けます!」
「なんだと!?」
エギルが驚きに目を見開く。

涼介は、
星辰の篭手を媒介に、
禁じられた言葉で自分の魔力をブーストし、
古代の力・熾で生み出した光の分身とともに、
トリニティ・ブラストを放つ。
「ナラカの力を振るう邪悪な魔術師よ。
星の加護を受けた浄化の一撃を受け、恨みの力ごとこの世から消え去れ」

望も、エギルの力を奪い、エリザベートに力を送るため、
マレフィキウムを発動させる。
星辰の籠手を媒介に龍銃ヴィシャスで、エギルを攻撃する。
「星辰武器ほどではありませんが、傷をつけるには十分でしょう?
アーデルハイト様直伝の呪法、その身で味わい下さいな」

「後は任せましたよ、校長! 決着をつけてやって下さい!」
「エリザベート校長、今だ!」
「エリザベート校長、一発ガツンと宜しくお願いします」
ザカコと、涼介と、望の言葉が重なる。

「みんな、ありがとうですぅ!
みんなの力が集まってきましたよぉ!」
オンリーワンの星辰武器はないものの、
マレフィキウムでエリザベートに力が集まり、
エリザベートはロゴスの力で、エギルを狙い撃つ。

「いっけえええええええええええええええええええですぅ!!」

エリザベートからほとばしる魔力は、
様々な色の光を放ちながら、
エギルに向かって収斂して、
その身体へと叩き込まれた。

「うおおおおおおおおおお!!」

「やったですぅ!?」

しかし、光と煙が晴れた時に、
そこには、まだ、こちらを睨みつけるエギルの姿があった。

「そんな!
足りなかったっていうんですかぁ!?」

エリザベートが叫ぶ。
エギルを倒すには、
力が足りていなかったのだ。
人手を他の戦闘に割かなければいけなかったのもある。

しかし、エギルは、先ほどまでの余裕を失っていた。
血走った目で、エリザベートと契約者たちを睨みつけ、
ぜえぜえと息をしながら、魔法を紡ぐ。

「き、貴様などに……!
“最初のロゴス”を扱うことができるものか……!
ここまでこの私を愚弄したこと、
けして許さぬぞ!」

すさまじい魔力の奔流が、
エリザベートたちを襲う。
「きゃああああああああああああああ!!」

「次会う時は必ず殺す!
首を洗って待っているがいい!」

捨て台詞を穿いて、エギルは、空間に穴を開け、
その中に身を投じた。

「待つですぅ!
まだ、決着はついてないですよぉ!」

追おうとするエリザベートだが、
エギルの攻撃により、エリザベート含め、皆、ボロボロになっていた。

「ここはいったん引こう。
無理をして深追いはしない方がいい」
「そうだよ、エリザベート校長。
無茶しちゃダメだよ。
またチャンスはあるから、その時がんばろう」
涼介や終夏を始め、イルミンスールの生徒たちがエリザベートを気づかう。
「ううー、しかたがないですぅ……」
エリザベートは、しぶしぶ了承した。

今回で、エギルを倒すことはできなかったが、
かなり、ダメージを与えられたのは確かである。

しかし、だからこそ、
おそらく、エギルが次回、現れるときは、
どのような手段を使ってでも、
エリザベートのロゴスを奪おうと攻めてくることだろう。