リアクション
○ ○ ○ 消毒と簡単な調査を終えた『SOS班』は集合場所に集まり、各々得た情報について話し合う。 「突然撃たれたの!」 「入れる部屋なかったよ。なんかガードが固い」 と言う初島伽耶(ういしま・かや)とアルラミナ・オーガスティア(あるらみな・おーがすてぃあ)は軽傷だった。 「皆聞いてくれ」 青野武(せい・やぶ)が、重々しい口調で言い、全員、彼に注目をする。 「この別荘でバイオテロを考えている輩がいると推測される。恐らく昨晩の不良とやらは、実験材料だろう。かくも大規模で非道極まりない、無差別な殺戮を計画するとすれば……相手は一つしかあるまい」 「どういうことでありますか、青」 答えはもう分かっているが黒金烏(こく・きんう)は、野武に問う。 「つまり、ここは鏖殺寺院のアジトであり、奴らは大規模なバイオテロで街を混乱のズンドコに落とし入れようと計画しておるのじゃよ!」 「な、なんだって〜!! であります」 金烏は一瞬だけ大袈裟なほど驚く。 「やはりそうだったか」 ミヒャエル・ゲルデラー博士(みひゃえる・げるでらー)は、遺留品とディスクを取り出して仲間達に動画を見せる。 その動画には、この別荘と鏖殺寺院のメンバーが写っている。 「鏖殺寺院のものだと思うが、どうだろうか」 「大事件だわ!」 伽耶が驚きの声を上げる。 「ありそうだな!」 一色仁(いっしき・じん)は深く頷いた。 「すべて鏖殺寺院のしわざですぅ」 「鏖殺寺院のしわざでござる!」 「大変ですぅ、一大事ですぅ」 皇甫伽羅(こうほ・きゃら)とうんちょうタン(うんちょう・たん)は口々に言い、皆も同じ言葉を連呼する。 そうして鏖殺寺院が占拠していると結論を出した『SOS班』は皆が集まる場所へと駆け出した。 ゴミの焼却をしているメンバーに、ディスクの映像を見せた直後、手を滑らせてミヒャエルとアマーリエはディスクと遺留品を炎の中に投げ込んでしまった。 すぐさま、その報告は休憩所で楽しくお茶している白百合団のメンバー達に伝えられる。 彼女達は一瞬言葉を失った後……。 「とりあえず、お茶が冷めますから皆様も休憩されてください」 と、ほわん〜と、とても可愛らしく微笑んだそうな……! ☆第1回 完☆ 資料 ●捕まってる人(次回不参加の場合は、用済みで捨てられたという扱いになります!) エル・ウィンド(える・うぃんど) ホワイト・カラー(ほわいと・からー) シャーロット・マウザー(しゃーろっと・まうざー) 秋葉つかさ(あきば・つかさ) ヴァレリー・ウェイン(う゛ぁれりー・うぇいん) 晃月蒼(あきつき・あお) 小鳥遊美羽(たかなし・みわ) ベアトリーチェ・アイブリンガー(べあとりーちぇ・あいぶりんがー) 皆川ユイン(みながわ・ゆいん) ●不良側の味方? 犬神疾風(いぬがみ・はやて) ガートルード・ハーレック(がーとるーど・はーれっく) シルヴェスター・ウィッカー(しるう゛ぇすたー・うぃっかー) 変熊仮面(へんくま・かめん) 瓜生コウ(うりゅう・こう) ●入手アイテム 鏖殺寺院マル秘ディスク……の灰 鏖殺寺院遺留品……の灰 ゴミ袋入り不良 別荘のポストに入っていた小包 ●主な登場NPC ミルミ・ルリマーレン/白百合団所属、ヴァルキリー 高原瀬蓮(たかはら・せれん)/ミルミのお友達 アイリス・ブルーエアリアル(あいりす・ぶるーえありある)/瀬蓮のパートナー ミクル・フレイバディ/ミルミの大のお友達、白百合団所属 ラザン・ハルザナク/ルリマーレン家執事 桜谷鈴子(さくらたに・すずこ)/白百合団団長、ミルミのパートナー 桜井静香(さくらい・しずか) ラズィーヤ・ヴァイシャリー(らずぃーや・う゛ぁいしゃりー) ブラヌ・ラスダー/不良少年のリーダー的存在 担当マスターより▼担当マスター 川岸満里亜 ▼マスターコメント
さて、次回は鏖殺寺院との本格的な戦いに突入します。気を引き締めて――って、なんだか話変わってます!(笑) |
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