空京

校長室

創世の絆第二部 第二回

リアクション公開中!

創世の絆第二部 第二回

リアクション



■エピローグ


インテグラルと契約者の戦いは、
インテグラル・クイーンの撤退に合わせ、ビショップらが退いたことで終わった。
インテグラル達のクイーンには、妙な変化が訪れているようだった。
第三世代機の運用データは、量産機の準備を進めている天御柱学院に持ち込まれることになる。


一方、ファーストクイーンらは、
北ニルヴァーナの遺跡で、“古代”ニルヴァーナの情報を得ることとなった。

――数万年前、『大陸を支える』力は失われ、
ニルヴァーナ大陸は滅びの時を迎えようとしていたという。

その事に気付いた古代ニルヴァーナ人は
『大陸を支える』力の一部である「シャクティ因子」を発見し、
パラミタ大陸に居た偉大なる巨人族の神、父イアペトスと、息子アトラスに、それを用いた。
そして、シャクティ因子によってその身を変えた二人の神は、
ニルヴァーナとパラミタ大陸を支える存在となった……――

それらの情報を得たファーストクイーンらは、
遺跡に置かれていた秘宝「シャクティ因子」を手に入れる。
しかし、遺跡に二つあったシャクティ因子の一つは、
突然現れたリファニーによって持ち去られてしまったのだった。
リファニーはインテグラル側に操られているようでもあり、しかし、自身の意思で行動しているようでもあった。


また、ブラッディ・ディヴァインの本拠地に乗り込んだゲルバッキーは、
生体サーバー“アヌンナキ”から“キー”を手に入れた。
そして……契約者たちによって追い詰められたブラッディ・ディヴァインの兵たちは、
突如、苦しみだし、やがて、インテグラルのような姿となり果て、北ニルヴァーナへと消えていった。
それは、約1万年前、彼らの祖の中に混じり込んでいた「インテグラル」によるものだという。


そして、南ニルヴァーナで行われた、ドージェと山葉の野球では、
山葉のチームが勝利し、インテグラルの本拠地への一番槍を山葉らが務めることとなったのだった。




北ニルヴァーナ。
巨大空洞の底に沈む、ニルヴァーナ王都。


「……何故、全てヲ破壊をしなけレばならない?」

インテグラル・クイーンの問いに、
“滅びを望むもの”が答えた。

「『世界は、正しく生まれ直さなけれバいけないから』……?」

クイーンの身体に、床から伸びた影が絡む。

「……『お前ハ、道を誤り始めタ』? 違う、私は進化ヲ――知りたイ――絆――」

そして、彼女は重なる影の向こうへと消えた。




「大世界樹よ……あなたが、私に伝えたかったことは二つ――」

ファーストクイーンは、世界樹の森の大世界樹の元にいた。

「一つは、私が人工的に造られた『偽物』である、ということ。

 本当のファーストクイーンは、既に死んでいるのですね……。
 私がインテグラルに囚われ、利用される、ずっと前に。

 ファーストクイーンは、この大陸を支えるイアペトスと繋がった時、既にイアペトスを支配していた“滅びを望むもの”によって殺された。
 そして、彼女を失った事を知る一部のニルヴァーナ人たちにより、国家神としての機能を維持するための私は造られた……」

ファーストクイーンは、遺跡から持ち帰ったシャクティ因子を胸に大世界樹を見上げた。

「そして、あなたが伝えたかったもう一つのことは――
 私たちに世界は救えない、ということ」

 大世界樹からの返事は何も無く、
 ただ、世界樹たちが見守る中、ファーストクイーンの崩れ泣く声だけが聞こえていた。




南ニルヴァーナ。
――試合打ち上げの翌日。

山葉は朝の光を浴びながら、何か吹っ切れた様子で北を見やっていた。

「行くか。一つ、世界を救いによ」


その一方で。
ドージェの元にゲルバッキーが訪れていた。

ユグドラシルの地下から持ちだした、特別なイコンと共に。

(これは、いつかお前のような者が現れた時のため、私が造り出し、そして、お前の存在を知った後、調整を重ねていたものだ。

 長く、長く待ったのだ……全ては、この時のために)

ゲルバッキーの身体がボゥっと光り、蓮の花に似た形の幻影が浮かび上がる。

(このイコンには、お前を更に高みへと“変化”させるための機能が秘められている。
 それを解放するための“キー”を手に入れてきたのだ。
 ……この“キー”は、生成情報を3人で分散したために私だけで生成することは出来なかったのでな。


 さあ、“滅びを望むもの”を消滅させる力を手に入れるのだ!!)

と、ゲルバッキーが言った瞬間。


ドージェは、そのイコンを破壊した。


(へ……………?)

一撃でした。

「あ、お父さん。申し訳ありません。
 ドージェ様は『いらない』そうですわ、これ」

少し困ったような微笑みを浮かべたマレーナが言う。

(え……………?)

呆けたままのゲルバッキーを残し、
ドージェとマレーナもまた、北ニルヴァーナへと向かていったのだった。




パラミタ大陸、シボラ。


(……時が来たか)

世界樹アウタナと同化している、シボラの国家神・長老は静かに心を決めた。
直後に、大きな揺れがシボラを襲った。

大地を亀裂が走り、密林から鳥の群れが飛び立つ。
そして、世界樹アウタナを中心にシボラの大地の一部が、崩落し、沈み始めたのだった。

担当マスターより

▼担当マスター

蒼フロ運営チーム

▼マスターコメント

『蒼空のフロンティア』運営チームです。
公開が大変遅くなってしまい、誠に申し訳御座いません。
『グランドシナリオ 創世の絆第二部 第二回』のリアクションをお送りします。

今回のリアクションは以下のマスターが担当しています。

【1】対インテグラル:鷺沼 聖子
【2】遺跡の探索:古戝 正規
【3】ドージェと野球:森水 鷲葉
【4】大世界樹:野田内 廻
【5】北ニルヴァーナ探索:古戝 正規
【6】その他:村上 収束(今回採用はありませんでした)
 プロローグ・エピローグ:『蒼空のフロンティア』運営チーム
※特定の番号でかけられていても別の番号のアクションと判定され、そちらで描写される場合もございます。


 判定の結果、シナリオ全体の主な動きは以下のようになりました。

・【1】ビショップたちを引きつけることに成功した
・【1】インテグラル・クイーンはウゲンに力を奪われることなく撤退した
・【2】アラムが記憶を取り戻した
・【2】秘宝「シャクティ因子」を手に入れた
・【3】ヴィマーナの攻略に成功し、ブラッディ・ディヴァインは壊滅した。(ただし、多くの隊員は怪物化し、その後、怪物たちは北ニルヴァーナへと向かった模様)
・【3】ゲルバッキーが“キー”を手に入れた
・【4】山葉チームが勝利した
・【5】「宇宙」を研究していたらしい施設が発見された


なお、今回、リアクションに採用されていない一部のアクションについても、
後日、キャラクタークエストや「なになぜニルヴァーナ」などに反映される可能性があります。


第三世代イコン量産機の名称は、

シフ・リンクスクロウ(SFM0024139)さん考案の、
【ストーク】
(コウノトリの意)

に決定いたしました!
名称につきまして、たくさんのご応募ありがとうございました!
第三世代イコン量産型【ストーク】は近日、購入が可能になる予定です。
お楽しみに!

今回ご参加頂いた皆様には記念アイテムをプレゼントいたします。
記念アイテムの配布は11月26日(月)の予定です。
※11月26日(月) 記念アイテムの配布を行いました!


『創世の絆 第二部 第三回』は12月8日(土)の発表予定となっております。
次回も皆様とお会い出来る事を楽しみにしております。