校長室
創世の絆第二部 第二回
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創世の絆第二部 第二回 「――様子がおかしい」 アヌンナキが呟く。 無数の管によって巨大な装置に繋がれたファーストクイーンの身体は、明らかに異常な痙攣を繰り返していた。 加速していく数値の変化を注視したまま、エンキが呻く。 「なんだ……これは……ファーストクイーン様は一体“何”と繋がったんだ……?」 「中止だ!! 早くファーストクイーンをイアペトスから切り離せ!!」 一番歳若いニビルがエンキに掴みかかって吠えた。 「やってる! だが、アクセスが全て遮断されてしまう!」 「“何か”によって……」 アヌンナキの言葉に合わせるように、装置の上に横たわるファーストクイーンの周囲に黒いものが噴き出した。 それは、大勢の者の影のようだった。 影人間とも言えそうな、それが、幾重にも重なり、ファーストクイーンを覆い尽くしていく。 「退け! 僕がやる!! 僕が彼女を助ける!!」 ニビルはエンキを押しのけて、自身を装置に繋いだ。 だが、既に遅かった。 遅かったのだ。 ――約1万2千年後―― 籠った雨音が響く安アパートの一室。 (それでも……あの時、僕達は彼女を本当に蘇らせることも出来た。 だが、彼女は僕の手を振り払い、永遠に――) 「よく分かんないけど、“宇宙生物”も苦労してんのねぇ」 部屋の主である場末のキャバ嬢は、そう言って彼の鼻先を突いた。 「そういえば、名前考えたんだよね。あんたの新しい名前。 そう……ゲルバッキーなんてどう?」 ■目次■ 1ページ 目次 【1】 2ページ チェス・ボード 3ページ ディスカバーアタック 4ページ インテグラル・ナイトを倒せ1 5ページ インテグラル・ナイトを倒せ2 6ページ 包囲網 7ページ ナイトアンドビショップ 8ページ ウゲンという男 9ページ ビショップとの戦い 10ページ クイーンへ 【2】 11ページ 遺跡に入る前に 12ページ 罠と魔物 13ページ 壊れた機晶姫 14ページ 何者かの影 15ページ 地下の施設が示すもの 16ページ 合流と整合 17ページ 疑惑の国家神 18ページ 蓮にみる希望 【3】 19ページ ブラッディ・ディヴァイン殲滅戦 1 20ページ ブラッディ・ディヴァイン殲滅戦 2 21ページ ブラッディ・ディヴァイン殲滅戦 3 22ページ ブラッディ・ディヴァイン殲滅戦 4 23ページ ブラッディ・ディヴァイン殲滅戦 5 24ページ ブラッディ・ディヴァイン殲滅戦 6 25ページ ブラッディ・ディヴァイン殲滅戦 7 26ページ ブラッディ・ディヴァイン殲滅戦 8 27ページ ブラッディ・ディヴァイン殲滅戦 9 28ページ ブラッディ・ディヴァイン殲滅戦 10 【4】 29ページ ■試合開始! 30ページ ■激闘! ドージェチームVS山葉チーム・1 31ページ ■激闘! ドージェチームVS山葉チーム・2 32ページ ■激闘! ドージェチームVS山葉チーム・3 33ページ ■激闘! ドージェチームVS山葉チーム・4 34ページ ■激闘! ドージェチームVS山葉チーム・5 35ページ ■ブレイクタイム 36ページ ■大乱闘と光のタマゴ 37ページ ■試合終わって 【5】 38ページ 東と南と北西と 39ページ 埋もれた研究施設 40ページ エピローグ・マスターコメント 結果まとめ