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リアクション
“龍頭”からの撤退
前線の団長達から撤退の連絡を受けた
ハイナ・ウィルソン(はいな・うぃるそん)は、
救助活動を急ぐように契約者たちに伝えた。
「もはや一刻の猶予もないでありんす!」
大急ぎで、避難民の誘導が行われる。
■
“龍頭”とぶつかった部隊が撤退を開始すると同時に、
エリザベートと魔術師たちの結界が完成した。
「今のうちに、逃げるのですぅ!」
結界が機能している隙に、“龍頭”や黒い獣は抑えられている。
しかし、結界が破られるのは時間の問題であった。
“龍頭”の恐ろしさを噛みしめつつ、契約者達は避難活動と撤退戦を行う。
最後の部隊が大型飛空艇でアウタナを離れた時、
大地が陥没して、巨大な穴が広がっていく。
その穴からは、さらに黒い獣たちが湧き出してくるのが見えた。
可能な限り、人々の避難をさせるのは成功したものの、
もはや、シボラ全体に、“龍頭”の脅威が広がるのは時間の問題だった。
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